【イラスト:オモト(C)Komakine, Noriko】

オモト(キジカクシ科)Rohdea japonica

オモト(大本・万年青)
4,5年前に植えたオモトに真赤でつやつやした実が、びっしりつきました。地下茎も増えて葉も30~50センチと根生で厚みがあり、光沢があり、多年草で力強く、美しい植物だなあと思いました。どんな花が咲くのかなあと、次の春、注意深く見守っていたら、5~7月頃、葉心から、高さ8~18センチの花茎を出し、穂状花序、筒状に小さな平たい花をびっしりつけました。花被片6は下部盤状に癒合し、雄しべ6も花被片に癒着、子房は3室で、とても花とは思えない骨のような様子です。次々と変化して赤い実となるまでを楽しんで描いてみました。
山林下や、庭の片すみで、鉢植えでと、順応して育ち、やがてはお正月の水盤の主役にもなる礼儀正しい姿は、大好きな植物の一つです。

作者 プロフィール

駒木根 典子 Komakine, Noriko(栃木県)
 
 私がボタニカルアートに出合ったのは、近所の山崎光子先生のお教室です。見学のつもりで訪れ、先生や先輩方のすばらしい作品を見て、その場で入門してしまいました。でも絵に対して何の知識もなかったので、始めてからの難しさは苦しみの連続でした。何度やめようかとおもったかわかりません。
それでも、植物の美しさに魅せられ、筆を運んでいました。豪華絢爛な花も凛として清々しい花も、様々な個性のすべてが素晴らしく魅力的です。自然の営みを真摯に繰り返す姿に感動し、励まされます。素敵な花を描く贅沢な時間に恵まれたことに感謝している毎日です。
 年に一度の教室の展覧会参加も今秋で11回目を迎えました。その間に世界のラン展に二度入選したり、教室の創立十周年記念に図録の編集出版を手伝ったり、70歳でこんな感動を経験できたのも、植物画を始めたおかげと思います。今後も、花の姿を、美しさを追求して描きたいと思います。

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