「植物名 ア行」 ページ一覧

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中野潤子 Nakano, Jyunko

2012年2月 1日

【イラスト:アボカド(C)Nakano, Jyunko】

アボカド(クスノキ科Persea americana

大きな葉と、雄期雌期のある花からたぶんクスノキ科だろうと目星は付けたものの、なんの木かわからずにいました。
ある夏の日、屋根のずーと上に沢山ぶら下がっているいびつな形の実を見て、アボカドだと気付きました。何度か枝をいただき、描き上げた翌年、向かいのお宅が建て替えられ、新しい住人から落ち葉の苦情が寄せられ切られてしまいました。種から30年いじょう育てられた方のさみしさと、都会でのご近所付き合いを考えさせられる作品となりました。

作者 プロフィール

中野 潤子 Nakano, Junko(大阪府) 

 関西国際空港工事着工とともに、泉州(大阪南部)の自然環境は一変し、子供の頃から山野に親しんで来た私は危機感を覚えました。消えゆく植物を何らかの形で残しておきたいと始めたのがボタニカルアートでした。
 私の場合はアートというより、記録・観察日誌という感じで、野草や自分で育てた野菜を描いています。御指導いただいた山本武子先生に薦められ、2011年4月より2教室で指導しています。
当教室では絵を描く前にまず、その植物について深く学び、神秘の世界に感動する事から始まります。

2003年 ボタニカルアートを始める
2006年 日本園芸協会(JGS)コンクール毎日新聞社賞
2009年     〃               佳作
2011年     〃               毎日新聞社賞

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福島南緒子 Fukushima, Naoko

2012年1月 6日

【イラスト:アオキ(C)Fukushima, Naoko】

アオキ(斑入品は栽培品種)(ガリア科)Aucuba japonica

12年前、自宅を新築しようと探し求めた土地には森のように樹木が生い茂っていた。
なかでもアオキは至る所にあった。庭作りはそのアオキを伐採することから始まった。
どこにもある平凡なありふれたアオキだが、雌雄異株で、18世紀後半イギリスに斑入りのアオキが
日本から輸入されたものの、赤い実をつけなかった。
江戸時代末期1861年に来日したプラントハンターのロバート・フォーチュンの主な目的はアオキの
雄木をイギリスへ持ち帰ることだった。
冬でも美しい青い葉とその美しい赤い実はイギリス人にとって欠かせない冬の庭を彩る木になった。
属名アウクバは日本語のアオキバのラテン語化したものということだ。

作者 プロフィール

福島南緒子 Fukushima, Naoko(千葉県)
東京都生まれ。現在千葉県市川市在住。
20代の終わりから30代にかけてベルギーに滞在していたことが縁になって、ベルギー政府観光局の
日本支局開設、2007年8月に定年退職するまでその支局長を33年間務めました。
同年秋に旅に出ました。行き先はパリ郊外マルメゾンにあるマルメゾン城です。
ナポレオン皇妃ジョセフィーヌが暮らし、沢山のバラや珍しい植物を育てていたところです。
植物画家ピエール・ジョセフ・ルドゥーテはここで多くのバラの絵を描いたのです。
ベルギーを紹介する仕事の中で画家ルドゥーテを知り、彼の出身地サン・チュベールを訪ね、
2001年にはベルギーからルドゥーテの絵や資料を取り寄せ東京のベルギー大使館でルドゥーテ展を
企画・開催しました。 日本で初めての正式な展覧会でした。
これを契機に後にルドゥーテ展が日本各地で催されるようになりました。
ルドゥーテがすべての始まりでした。彼が描いたバラを自分の庭で育てたいとバラ栽培を始めて12年。
原種、オールドローズなど今では125種のバラを育てるようになりました。
植物画を習い始めたのは2008年秋からです。庭で育てる花を描けたらという思いがあります。
育てることとそれを描く喜びと幸せは倍加します。
いつかベルギーの野に咲く花々を描いて展覧会を催したいと思っています。
2011年12月NHK学園生涯学習美術展で学園賞受賞。

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駒木根典子Komakine, Noriko

2011年12月27日

【イラスト:オモト(C)Komakine, Noriko】

オモト(キジカクシ科)Rohdea japonica

オモト(大本・万年青)
4,5年前に植えたオモトに真赤でつやつやした実が、びっしりつきました。地下茎も増えて葉も30~50センチと根生で厚みがあり、光沢があり、多年草で力強く、美しい植物だなあと思いました。どんな花が咲くのかなあと、次の春、注意深く見守っていたら、5~7月頃、葉心から、高さ8~18センチの花茎を出し、穂状花序、筒状に小さな平たい花をびっしりつけました。花被片6は下部盤状に癒合し、雄しべ6も花被片に癒着、子房は3室で、とても花とは思えない骨のような様子です。次々と変化して赤い実となるまでを楽しんで描いてみました。
山林下や、庭の片すみで、鉢植えでと、順応して育ち、やがてはお正月の水盤の主役にもなる礼儀正しい姿は、大好きな植物の一つです。

作者 プロフィール

駒木根 典子 Komakine, Noriko(栃木県)
 
 私がボタニカルアートに出合ったのは、近所の山崎光子先生のお教室です。見学のつもりで訪れ、先生や先輩方のすばらしい作品を見て、その場で入門してしまいました。でも絵に対して何の知識もなかったので、始めてからの難しさは苦しみの連続でした。何度やめようかとおもったかわかりません。
それでも、植物の美しさに魅せられ、筆を運んでいました。豪華絢爛な花も凛として清々しい花も、様々な個性のすべてが素晴らしく魅力的です。自然の営みを真摯に繰り返す姿に感動し、励まされます。素敵な花を描く贅沢な時間に恵まれたことに感謝している毎日です。
 年に一度の教室の展覧会参加も今秋で11回目を迎えました。その間に世界のラン展に二度入選したり、教室の創立十周年記念に図録の編集出版を手伝ったり、70歳でこんな感動を経験できたのも、植物画を始めたおかげと思います。今後も、花の姿を、美しさを追求して描きたいと思います。

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石川美枝子 Ishikawa, Mieko

2011年11月 4日

【イラスト:アケビカズラ(C)Ishikawa, Mieko】

アケビカズラ(キョウチクトウ科(旧ガガイモ科))Dischidia rafflesiana

マレーシアのサラワク州・バコ国立公園では、石灰岩の山の頂上にブッ
シュが広がっている。ブッシュには何種類もの着生植物が見られ、栄養
状態がよくないところなので、アリと共生する植物が多く自生している。
このディスキディアもその中のひとつで、黄色い袋状の器官の中はアリ
の棲みかとなっている。この一帯は不思議な生態をもつ植物が多く、ジャ
ングルとはまた違うボルネオの魅力あふれる植物が自生している。

作者 プロフィール

石川 美枝子 Ishikawa, Mieko (東京都)
グラフィックデザイン科を卒業後に、図鑑類のイラストレーションを描く仕事を始め、出会ったのがボタニカルアート。
樹木図鑑の仕事でサクラに出会い、熱帯雨林に興味を持ち続けていたことからボルネオにはまり、『落葉図鑑』出版後は針葉樹に興味を持ち、そしてときどき中国の植物を描き、とボタニカルアートのテーマが増え続けています。
ジャングル大好きな私は、ボルネオには何度も取材に出かけラフレシアやネペンテスなど現地で見た植物を描いていますが、生物のエネルギーと不思議に満ち溢れるボルネオから、取材に出かける度に抱えきれないほどの大きな感動をもらいます。
Hunt国際展出品後、米国国立樹木園と日本大使館広報文化センターにおいて経験した、ワシトンDCでの2度の個展は忘れられない思い出です。
海外の会議やワークショップにお招きいただいたり、RHS出品や『ハイグローヴ植物画集』の参加などで海外アーティストとの交流も増えました。
素晴らしい人々や植物たちとの出会いに恵まれたことは、ボタニカルアートのお陰です。

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船迫吉江 Funaseko, Yoshie

2011年8月 2日

【イラスト:エゾセンノウ(C)Funaseko, Yoshie】

エゾセンノウ[a]、オトメセンノウ[b](ナデシコ科) Silene banksia Senno Group [a], Silene banksia Haageana Group [b]

「エゾセンノウ」は道内に自生していません。
北海道大学の標本庫にもないということで、2007年「エゾセンノウを探そう」を合言葉に
ウラジオストックに行きました。
花の時期には少し早く、草丈40センチくらいのものを押し葉にして持ち帰りました。
翌年、エゾセンノウに魅せられた男たちが花のついたエゾセンノウを持ち帰りました。
いわくつきのものです。今では我が家の庭を飾っています。
植物のお陰で大きな感動と出会いを頂いています。「画を描くことで競う事はない」というのが
信条ですが、植物と向き合う事で命をどう表現すればよいのかを楽しんでいます。

作者 プロフィール

船迫吉江 Funaseko, Yoshie(北海道)
幼少の頃からクレヨンで遊ぶのは好きでした。
植物との付き合いは30年ほど前に、ニセコアンヌプリでツルリンドウに感動した事と、
その日、バスでお隣に座った美術の先生に「花の画、描いてみない」と誘われた事が
植物画との出会いになりました。
現在では植物に関わる事が生活の中心になっています。
所属しております北方山草会では、2011年度に北海道の離島の植物調査をしています。
どの島もラン科のものは花つきが例年の倍近いようです。
また、道内では自生していないといわれているヒナチドリ、フジチドリなども観にいきます。
現在、北海道大学総合博物館では2011年3月の震災で被災された岩手県の博物館の
塩漬けになった植物標本のレスキューと、2012年のクラーク展に向けた植物標本の
整理をしています。 こちらもとても良い勉強になっています。

ナナカマド自然観察会、植物画サークル「すみれ会」を主宰。
2006年に発行しました「私のすみれ」に続き、「日本のスミレ図譜」「標本庫のスミレたち」
など準備中です。

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丹羽早苗 Niwa, Sanae

2011年6月 6日

【イラスト:オウトウNiwa, Sanae】

オウトウ‘ビガロー・ナポレオン’(バラ科)Cerasus avium ‘Bigarreau Napoléon’

さくらんぼの実を描きたいと思い長野県の松川にある観光農園を訪れ、脚立の上でスケッチさせてもらったものです。
さくらんぼといえば、サトウニシキが有名ですが、その果樹園には、サトウニシキの他に、ひときわ大きな木が1本だけあり、それがこの品種でした。

作者 プロフィール

丹羽 早苗 Niwa, Sanae(愛知県)
30歳を過ぎてから再就職した会計事務所(監査法人)の仕事も10年を経過し、面白くなってきたところでしたが、元来の植物好きと、何かを創るという楽しさも捨てがたく、日本園芸協会の植物画の通信講座の新聞広告を見て入会を躊躇していた頃、名古屋市の東山植物園の第1回植物画教室の募集があり、受講しました。
その時、講師をしてくださったのが、名古屋「ボタニカルアートはなびら」の代表の源城素子さんをはじめとする創立メンバーの方々でした。2004年に、「はなびら」に入会し、内城葉子先生にアドバイスを頂くようになりました。2009年に定年退職後は、1日の大半を、身の回りの植物と植物画のために費やしたいと思っていますが、やはり、色々していないと気が済まない性格なのか、集約できないまま今日に至っています。
現在は、「ボタニカルアートはなびら」グループ展を毎年3回、それと並行して、同会の20周年を記念し、東山植物園の植物をテーマに画集の制作に取り組んでいます。

2009年 RHS出品 シルバー賞受賞
名古屋市名城公園フラワープラザ植物画教室・中日文化センター(栄教室)講師

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北島真理 Kitajima, Mari

2011年6月 1日

【イラスト:アジサイ(C)Kitajima, Mari】

アジサイ(栽培品種)(アジサイ科)Hydrangea macrophylla cv.
作者 プロフィール

北島真理 Kitajima, Mari(東京都)
結婚生活をスタートした、主人の最初の駐在地 “サンパウロ” で“磁器上絵付け” に出会い、“絵筆を持つ” 楽しさを知りました。 その後 幾度も転勤がありましたが、“お皿に花を描く時間” だけは大切に持ち続けて参りました。 
5年前、その絵付けのお教室で受けた「ボタニカルアート」講座が植物画との出会いです。 
今は一年に一作品描くのが精一杯ですが、これからもっとたくさんの植物を描き続けたいと思っています。

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渡壁千代 Watakabe, Chiyo

2011年3月 4日

【イラスト:エンドウ(C)Watakabe, Chiyo】
エンドウ(マメ科)Pisum sativum

故郷淡路島の従姉の畑で、初めてこのあざやかなエンドウの花と出会いました。
春とはいえ、まだ寒さの残る3 月に、土色しかない景色の一角で春一番のりを
誇るかのようにピンクの花が咲いていました。
数本をもらって描きましたが、弱りが早く、納得の仕上りにはなりませんでした。
「今度は、いっぱい植えとくよ」といとこ。
「咲いてきたよ」の連絡で畑に向かうと、一畝いっぱいのエンドウの花。
大きな株をもらって帰り、はりきって描きました。

作者 プロフィール

渡壁千代 Watakabe, Chiyo(兵庫県)

2003年「亀井良子ボタニカルアートスタジオ」にて、亀井良子氏に師事。
2010年 日本植物画倶楽部に入会。
     日本植物画倶楽部展12回、13回に出品。

ガーデニングやフラワーアレンジメントを楽しんでいた頃、盛りの素晴しさを写真にとって眺めるたび、私は何か実物の感動とは程遠いなと不満を感じていたものでした。
そんなとき、ボタニカルアートの初めて出会い、これが植物を描くのに一番本物のデリケートさ
に近づける絵だと感じました。

描き始めて、下絵を仕上げるまでに使う気力・体力は修行のようだと感じる事も多いのですが、
塗り進めていくごとに、それが楽しみと充実に変わっていき… 達成!

仕上げることに精一杯の現在ですが、ボタニカルアートを目にした瞬間、その植物の世界へ
ひき込まれるような空気感のある絵が描けるようにと心がけています。

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長谷川憲子 Hasegawa, Noriko

2011年1月 2日

【イラスト:アーティチョーク(C)Hasegawa, Noriko】
アーティチョーク(キク科)Cynara scolymus

食用として栽培され、野菜売り場で見かけます。
つぼみの状態を描き、開花を待ちましたが残念ながら咲きませんでした。
次回は開花状態をぜひ描きたいと思っております。

作者 プロフィール

長谷川憲子Hasegawa, Noriko(東京都)

1989年社会教育指導員として勤めておりました公民館で
“小柳吉次先生のボタニカルアートクラス”を企画、
退職後、小柳先生に師事、1999年よりJenny Phillips氏に師事
Michael Wilcox法による彩色を学ぶ。
NHK文化センター・朝日カルチャーセンター、コミュニティーたまがわ講師。
RHSシルバーギルト受賞、Highgrove Florilegiumに作品収蔵。

庭や散歩道で出会う身近な植物を良く観察し、丁寧に楽しく描くをモットーに
受講生の皆様にエネルギーを頂き、充実した日々を送っております。
植物画に出会えたことに感謝いたしております。

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堀江紀子 Horie, Noriko

2010年12月21日

 

【イラスト:ファレノプシスHorie, Noriko】

 

ファレノプシス (ラン科)Phalaenopsis schilleriana

私と蘭との出合いは40年以上前からです。その頃蘭栽培は、まだ珍し
く今日のように普及されていませんでした。原種だけで25000種以上も
あり、今後、未開発地での新しい品種発見も考えられ、もっと増えるこ
とでしょう。
今回描いたファレノプシス・シレリアナは原種特有の清楚な美しい姿
をした蘭です。A3の画面に、花の特徴をどうしたら全て収めることがで
きるかと、一ヶ月余り、構成を考えて制作した作品です。

作者 プロフィール

堀江紀子Horie,Noriko(栃木県)
ボタニカルアートを始めて20年余り、1997年に世界らん展に初出品、優秀賞を受賞、これ以降自由に楽しく描き続けてきました。8年前から公募展(清興展)に出品、図鑑の絵だったボタニカルアートを独自の画風で絵画の世界へと挑戦、毎年40~80号の大作を描いて、昨年は東京都知事賞を戴きました。大きな絵は、写生、構成、制作に6ヶ月以上かけて仕上げるので大変です。
私の題材は、自宅温室の洋蘭の数々、庭や畑で育てた草花、野菜、果実、そして日光の山野草となんでも描いていますが、その中でも蘭の絵が圧倒的に多いです。月4回の教室と清興会他、年10回以上の展覧会に関わっているので、かなり忙しい生活です。近頃年齢的な体力の限界を感じますので、これからは少しスローペースでいきたいと考えています。

※ 「全日本美術」のホームページ
   ① 洋画をクリック →  ②アイウエオ・・ホをクリック →
   ③ 堀江紀子クリック →80号と60号の作品が見られます

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