本田尚子 Honda, Takako

【本田尚子:シロバナタンポポ Taraxcum.albidum】
シロバナタンポポ Taraxcum.albidum

関西にいる頃は、普通に見かけたこのシロバナタンポポ、茨城県守谷で最近道ばたに発見。気をつけて見るとあちこちに住んでいる。住宅街のバス道の端に座り込んで描いていると何故か犬に吠えられる。
話は変わるが、近くの造成地で4月末、ノゲシの白花を発見。図鑑には見当たらず、つくば実験植物園に問い合わせてウスジロノゲシと判明。外来種であった。
私にとって、植物ウォッチングはお金のかからない最大の娯楽である。

【本田尚子:シロバナタカアザミ(キク科) Cirsium pendulum Fisch. ex DC. f. albiflorum (Makino) Kitam.】
シロバナタカアザミ(キク科) Cirsium pendulum Fisch. ex DC. f. albiflorum (Makino) Kitam.

利根川河川敷の藪の中に、うなだれて咲く白いアザミを初めて見た時は萎れていると思った。
図鑑にも見当らず、忘れかけていた数年後、周囲が刈られたおかげでどんどん背丈を伸ばし始めた。どっさり頭花をつけた姿は堂々として描き甲斐があったが、2mを越す植物の姿を画面に配置するのには苦労した。後に守谷市の自然調査報告書の中でこの花の名を確認し、東アジアに広く分布する事は、つくばの植物園の先生に教えていただいた。

作者 プロフィール

本田 尚子 Honda,Takako (茨城県)
まだ独身の頃、一人旅の信州で鬼無里のミズバショウに出会い、ふと絵に描いてみたくなった。下手くそな走り描きだったが、花と向き合うひと時が無性に楽しかった。
それ以来30年、身近な雑草から始まって、野の花、キノコ、樹の花と実…と描く対象は広がっていったが、今だに花と向き合うとワクワクするし、新しい発見に驚かされる。
最近は昆虫の美しさに魅かれている。
植物画家・西村俊雄氏に師事。国立科学博物館主催の植物画コンクール入選10回、2004年の同コンクールにおいてトウモロコシの絵で文部科学大臣賞受賞。
カルチャーセンター、植物園、自宅などで植物画講師を務める。
2003年 守谷市役所にて個展開催
2007年 つくば市民ギャラリーにて個展開催
2008年、2009年茨城県植物園にて作品展開催
日本植物画倶楽部、つくばボタニカルアート同好会所属
著書:「大人の塗り絵 野の花編」「大人の塗り絵 樹の花と実編」「大人の塗り絵POST CARD BOOK」「大人の塗り絵 四季の花図譜編」「里山の小さな植物編」「里山ダイアリー」

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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