堀江紀子 Horie, Noriko
2010年12月21日
ファレノプシス (ラン科)Phalaenopsis schilleriana
私と蘭との出合いは40年以上前からです。
その頃蘭栽培は、まだ珍しく今日のように普及されていませんでした。
原種だけで25000種以上もあり、今後、未開発地での新しい品種発見も考えられ、もっと増えることでしょう。
今回描いたファレノプシス・シレリアナは原種特有の清楚な美しい姿をした蘭です。
A3の画面に、花の特徴をどうしたら全て収めることができるかと、一ヶ月余り、構成を考えて制作した作品です。
アスコフィネティア・チェリーブロッサム(ラン科)×Ascofinetia Cherry Blossom
日本のフウランにアスコセンタラムを交配して作られた花で、花もちが良く、5℃の低温でも栽培可能なランです。
自宅温室で20年以上育てていて毎年春先にかわいいピンクの小花が咲きます。
今回コルクに着生させた沢山の株を描いたのですが、余りよくばりすぎて1年目は仕上がらず、次の年に再度続きを描きやっと完成させた作品です。
作者 プロフィール
堀江紀子 Horie,Noriko(栃木県)
ボタニカルアートを始めて20年余り、1997年に世界らん展に初出品、優秀賞を受賞、これ以降自由に楽しく描き続けてきました。8年前から公募展(清興展)に出品、図鑑の絵だったボタニカルアートを独自の画風で絵画の世界へと挑戦、毎年40~80号の大作を描いて、昨年は東京都知事賞を戴きました。
大きな絵は、写生、構成、制作に6ヶ月以上かけて仕上げるので大変です。
私の題材は、自宅温室の洋蘭の数々、庭や畑で育てた草花、野菜、果実、そして日光の山野草となんでも描いていますが、その中でも蘭の絵が圧倒的に多いです。
月4回の教室と清興会他、年10回以上の展覧会に関わっているので、かなり忙しい生活です。
近頃年齢的な体力の限界を感じますので、これからは少しスローペースでいきたいと考えています。
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