小池貞枝 Koike, Sadae

【小池貞枝:ラセイタソウ(イラクサ科)Boehmeria biloba】
ラセイタソウ(イラクサ科)Boehmeria biloba

植物画を始めた頃、三浦海岸でラセイタソウに出会いました。その葉の細かい幾何学的な模様の葉脈の美しさに魅かれ、いつか描いてみたいと思っていました。葉脈の細かさと、カサカサとした質感を出すのに苦労しました。完成までに三浦海岸へ何度も足を運び、観察しました。
ラセイタソウの名は、その葉の感触が布のラシャの手ざわりに似ていることから来ているそうです。
(第13回 日本植物画倶楽部展図録 企画テーマ部門「日本の固有植物」掲載)

作者 プロフィール

小池 貞枝 Koike, Sadae(埼玉県)

自然豊かな長野県で生まれ育ち、いつも野草が身近にありました。植物図鑑を開いては身近な植物の名前を調べたり、まだ見たことの無い花に、いつか出会いたいと夢を馳せたりしていました。

植物好きの友人の誘いで、小林英成先生の講座に参加したのが植物画との出会いでした。
ただ、植物が好きというだけで参加したため、デッサン、彩色など基本からの出発で、とても苦労しました。今も悪戦苦闘の日々ですが、小林先生の御指導と現在所属している「花模様の会」の仲間に励まされ、少しずつですが描き続けています。
旅が好きなので、旅先で出会う草、木、花など心に残るものが1枚でも多く描ければと思っています。

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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