【村上玖実子:リシリヒナゲシ(ケシ科)Papaver fauriei】

リシリヒナゲシ(ケシ科)Papaver fauriei

北海道の離島でひっそりと咲く植物に興味を持ち、リシリヒナゲシを選び、さっそく6月に島を訪れました。
リシリヒナゲシは利尻山の山頂付近に自生しているのですが、そこは崩落しやすい岩礫地であり、もともと登山は得意ではない事もあり、山裾に咲いているリシリヒナゲシを観察しました。
利尻島では民家の前や庭などに咲いています。花びらは透きとおるような感じでレモンイエローの気品ある色をしていました。
高さ10~20cm、全体に茶色の毛が密生しています。利尻島の園芸店で苗を購入し、自宅の庭に植え、1年間観察しながら描きました。

「北海道の高山植物」(梅沢俊/著)によると、種子は発芽しやすく、最近では利尻山で外国産種と共に植えられ、交雑の恐れがあるとのことです。
(第13回 日本植物画倶楽部展図録 企画テーマ部門「日本の固有植物」掲載)

作者 プロフィール

村上玖実子 Murakami, Kumiko(北海道)

私は小さい頃から花や植物が好きで、2歳の頃、イヌホオズキの実をじっと見ていた記憶があります。原生林の面影を残す北海道大学植物園が家のすぐそばだったので、草や木を遊び相手に自然に親しんでいったのだと思います。

娘が小学校に入った頃、近くの道展会員の水彩画の先生のところで絵を習い始めました。
その後、1994年に植物画を描き始め、2001年に第18回国立科学博物館のコンクールで館長賞をいただき、とても励みになりました。

日本植物画倶楽部に入会して、「日本の絶滅危惧植物図譜」「日本の帰化植物図譜」「日本の固有植物」などの企画に参加させていただき、とても良い経験になったと思っています。
これからは、自分が更に納得できる絵を描けるように努力し、地元で植物画の普及に努めたいと思います。

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