【奥野佐由子:サルスベリ(ミソハギ科)Lagerstroemia indica】

サルスベリ(ミソハギ科)Lagerstroemia indica

寺院を訪ねると、花の少ない夏の炎天下蝉しぐれの中、どの寺にもこの花が咲いています。
一般的な紅色の他にも白、紫、濃淡さまざまで花期も長く、秋頃まで見られます。
花は複雑ですが、6人の踊り子がスカートのフリルを揺らせて輪になって楽しそうに踊っているようです。6本の長い雄しべと多数の短い雄しべはカールした髪…と思うと絵筆も進みました。

【奥野佐由子:ヒメユズリハ( ユズリハ科)Daphniphyllum teijsmannii】

ヒメユズリハ( ユズリハ科)Daphniphyllum teijsmannii

街路樹として植えられています。雌雄異株。4月下旬、雄花に気付きました。ユズリハより葉が小さく海岸に多いとありますが、海のないこの地にも、春になると元気な若葉が出て後、古い葉を落とし代を譲っています。
(アクリル 35.4×26.0cm)

作者 プロフィール

奥野佐由子 Okuno, Sayuko(奈良県)

学生時代から六甲山麓に住み、毎週のように山に登りました。
当時は一山で採っていいのは写真、残していいのは足跡―が、合言葉。
植物は季節の景色の一部でした。
子育ても終わりの頃、再び山に心が向くようになり、六甲山東の地域の人達と「自然を考える会」を発足。
植物、虫、野鳥、天体、季節に応じた観察会をして楽しく過ごしました。

奈良・法隆寺近くのこの地に来て、残ったのが植物とボタニカルです。
今は出会った植物の名を忘れることが多く残念ですが、描くことで一つの個体をより身近でゆっくり観察、出来上がったボタニカルの植物は、仕上がりはともかく親しみもひとしおです。
描くときは一人の作業ですが、ボタニカルの仲間が沢山いることは大きな喜びです。
お世話してくださる先生方や皆様のご活躍で、1999年より毎年の展覧会に出展。
絶滅危惧、帰化植物の図譜作成。日本固有種への取り組みなど、個人ではとてもできないことがKobe植物画会、日本植物画倶楽部の一人として参加でき、多くのことを学び、励みになっています。

7年余りのベビーシッターもそろそろ終わり、描く時間もできそうですが、老化がどんどん背中をつつきます。毎日のように、ドラえもんを描きましたが難しい! 曲線と点が表情を作る大きな要素というのはボタニカルの質感にも通ずるところ。遅すぎる発見でした。

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