塩田玲子 Shiota, Reiko

2012年10月 1日

【塩田玲子:オナガカンアオイ(ウマノスズクサ科)Asarum minamitanianum】

オナガカンアオイ(ウマノスズクサ科)Asarum minamitanianum

この植物は一体何者? 花らしきものの先に長く伸びたヒゲのようなもの。
その長いヒゲの奥を覗き込むと暗紫色のヒダ。見るほどに不思議。
そのときからカンアオイの仲間に引き込まれていき、タマノカンアオイ、ヒメカンアオイ、ランヨウカンアオイ…と集めては育て始めた。
でも、なんと言ってもオナガカンアオイから受けた印象は強烈だった。
宮崎地方で自生していたそうだが、奇怪な花の形の為、珍奇種として乱獲され、野生状態ではほとんど見られなくなったらしい。
こんな不思議な植物が森や林の奥で、ひっそりと息づいているところを想像すると、メルヘンの世界に誘い込まれ、童心に返ってしまう。
「私達が自然の中で成育できる環境を壊さないで!」という声が聞こえてくるようだ。
(第13回 日本植物画倶楽部展図録 企画テーマ部門「日本の固有植物」掲載)

作者 プロフィール

塩田玲子  Shiota, Reiko(東京都)

植物を育てるのが大好きです。
30年ほど前は園芸に夢中でした。でも、長く続けていると育てるだけでは物足りなくなり、手塩にかけて育てた植物達を自分で描いて残したいという気持ちが強くなってきました。
そのときに出会ったのが植物細密画だったのです。
中学校の図工の時間以来、絵筆を持ったことが無かったので悪戦苦闘の連続。それでも、同じ植物画を愛する仲間達や、植物が発してくれるオーラに励まされ、支えられながら、気がつけば26年の歳月が流れていました。
この歳になっても、まだ多くの感動やときめきをもたらしてくれる植物画に出会えた事に感謝しています。
東京・八重洲口ギャラリーやふる里の香川で、ときどき個展を開き、絵好き、植物好きの方達との語らいを楽しんでいます。

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