細川武子 Hosokawa, Takeko

【細川武子:オキナワチドリ(ラン科)Amitostigma lepidum】
オキナワチドリ(ラン科)Amitostigma lepidum

九州南部の島々から沖縄本島にかけて、海岸近くの岩場や草地に自生する多年草。
花弁の斑点は、生育する場所などによって大きさや数に違いがあり、斑点のないものもあります。2月ごろ花穂が伸びて小さな花を咲かせます。夏になると葉茎ともに枯れてしまいますが、地中で球根が数個できて、翌年には個体数が増えることに。

小さな植物でどうすれば迫力ある画面にできるかしらと考えているうちにアートより植物学よりの作品になりました。私にとっては初めての挑戦です。できるだけ倍率の高いルーペを使ったり、ルーペを数枚重ねたりして観察しました。
モチーフに使った個体は、福岡市内の山野草店で購入し、育てたたものです。
(第14回 日本植物画倶楽部展図録 企画テーマ部門「日本の固有植物」掲載)

作者 プロフィール

細川 武子 Hosokawa, Takeko(福岡県)

最初に植物画と出会ったのは、1980年ごろの20歳代はじめのころ。太田洋愛先生の「花の肖像」という画集を手に取った時です。心が落ち着き、癒される気がしてこんな世界もあるのかと思いました。

実際に自分で植物画を描き始めたのは20年近く後の1997年だったと思います。福岡市内のカルチャーセンターで始まったボタニカルアート講座に通うようになってからのことです。
10年ほどでカルチャースクールは退講しましたが、その後、「ふくおか植物画会」という会に所属して活動を続けています。

早いものでボタニカルアートを始めて30年近くなりました。今は、縁あって福岡市植物園の植物画入門講座の講師やカルチャースクールでのボタニカルアート講師をさせていただいています。  

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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