『日本の固有植物図譜』が発刊しました
2020年12月25日、『日本の固有植物図譜』が企画スタートから12年かけてついに発刊の運びとなりました。総ページ数562ページ、掲載植物図274点に及ぶ素晴らしい図譜です。刊行予定から2年も遅れてしまい担当者として申し訳ない限りですが、こうして発刊までたどり着くことができました。これは倶楽部員全員の熱い気持ちの結集であると思います。図譜担当として心から御礼申し上げます。
2020年12月25日 図譜担当 小林英成
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ミニギャラリー

- フタリシズカ (センリョウ科)Chloranthus serratus
(透明水彩 45.0×32.0cm)
2021年3月1日更新- 作者 プロフィール
中根 啓子 Nakane,Keiko(兵庫県)
若い頃から庭で山野草を育て、慈しんできました。嫁として、母親としての務めを終え、ボタニカルアートは在宅で出来ると50半ばから習い始めました。第一歩は日本園芸協会の通信講座でした。植物の姿をありのまま写し取りたいと、スケッチブックを開いて向き合っている私は、植物は知れば知るほど奥深いものだと感動を覚えています。

- ユリ (八重咲品種)(ユリ科)Lilium (Oriental Group) cv.
(透明水彩 35.8×26.2cm)
2021年3月1日更新- 作者 プロフィール
志村 稔子 Shimura, Toshiko (神奈川県)
もの心ついた時には絵が大好きで毎日描いていました。ほとんど動物か人物だったと思います。中学生くらいからは、日本髪の女性ばかりでした。ただ着物の柄は花をかなり細かく描いていたように思います。授業で細部まで描くように指示されて杉と紫陽花を描いた記憶がありますが、植物画という感覚はありません。ただし植物は大好きで現在の我が敷地内は、友人に言わせるとジャングル常態。種類と本数は売るほどあるのが自慢です。
五才位の頃は小石で囲った自分だけの植物園を作り、ただ植えるだけでなく育てて大切にしました。そんな私が大好きな植物を育ててるだけでなく『植物画』描くことになったのは眼科と眼鏡店を掛け持ちで勤務していた頃、患者さんから自宅の庭で育てたという両手で抱えきれない程の花菖蒲をいただいたとき、あまりの美しさに枯れぬうちに描き残しておこうと思ったことでした。今まで見たこともない花の姿を夢中で描き色鉛筆で彩色したのが自分の中ではまってしまったのです。人物画は完全にそこでストップし、これ以降は植物を描く事しかありません。植物画とは言えない程度でしたが今では欠く事のできない私の一部となりました。