北博子 Kita, Hiroko

【北博子:ガクアジサイ‘三原八重’(アジサイ科(旧ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla f. normalis ‘Mihara-yae’】
ガクアジサイ‘三原八重’(アジサイ科(旧ユキノシタ科)Hydrangea macrophylla f. normalis ‘Mihara-yae’

装飾花はその名の通り八重咲きで、それを支える花柄は紫がかった鮮やかな青。花の青と蕾の黄緑が混在し、周りの白い装飾花とのコントラストが美しいアジサイです。
このミハラヤエに初めて相模原北公園で出会い、その凜とした華やかさに魅かれました。季節を変え、冬芽にも会いに行きました。6 ~ 7 月の花時に描いた絵の傍らに、冬芽の可愛い姿を添えるのは楽しい作業でした。

【北博子:アメリカノリノキ ‘アナベル’ (アジサイ科)Hydrangea arborescens  ‘Annabelle’】
アメリカノリノキ ‘アナベル’ (アジサイ科)Hydrangea arborescens ‘Annabelle’

6月下旬の相模原北公園アジサイ園。外国種ゾーンで一際目立つアジサイ「アナベル」の群生。白い手毬のような大輪はこれぞアナ雪の女王!アナベルの白さを強調したく、ブラックボードに白鉛筆・透明水彩で描写した。(透明水彩・鉛筆 26.0×23.0cm)

【北博子:チューリップ( ユリ科) Tulipa cvs.】
チューリップ( ユリ科) Tulipa cvs.

昭和記念公園のチューリップ園は見事だ。描きたい花をスマホで写し溜め、その中から選んだ花を黒のイラストボード上で花束にした。
(透明水彩・鉛筆・色鉛筆(白)・イラストボード 49.0×33.0cm)
2022年11月1日更新

作者 プロフィール

北 博子 Kita, Hiroko(東京都)

私は、芸術系大学卒でもなく、過去も現在も美術系の仕事を本業にしたことはありません。
ただ、絵を描くことは幼いころから好きでした。
1996年、多摩市が募集した講座「植物画入門」を受講。
絵を描きたいだけで、風景でも人物でも何でもよかったのですが、たまたまその講座で描く対象が植物だったのです。
この受講がその後、何十年も植物画を継続することになろうとは。

小林英成先生に師事し、ボタニカルアートの様々な技法はもちろんのこと、ボタニカルアートの歴史、植物が持つ本来の姿・典型的な特徴など、植物学に基づく数々の興味深い講義を受け、私の植物に対する視点は明らかに変化していきました。
これからも、“植物の絵”ではなく“ボタニカルアート”を描き続けていきたいと思っています。

2023年 RHS(王立園芸協会) Botanical Art & Photography ShowでSilver-GiltとJudges Special Award(審査員特別賞)を受賞、“Belgian Hybrid Azalea”がRHSのCollection入り

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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