三反栄治 Santan, Eiji

- オンシジウム アルティッシムム(ラン科)Oncidium altissimum
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植物園の温室にて、岩の上に単独で着床しているオンシジウムの個体があった。根の部位が半分露出しており、その張り具合も自然の状態で観察することが出来た。着床部分の苔との生態も表してみた。( 透明水彩 39.0×31.0cm )

- カブ(アブラナ科)Brassica rapa Rapifera Group
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肥大した球形の「根」を可食部として利用しますが、この部分は発生学上胚軸と呼ばれる部位で、本当の根はその下に伸びたひげ状の部位です。胚軸及び根は多くの場合白色ですが、赤色のものが赤蕪と呼ばれます。(透明水彩 50.0×34.0cm)

- ブドウ ‘巨峰’ (ブドウ科) Vitis ‘Kyoho’
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(透明水彩 49.0×34.0cm)
2021年6月15日更新
作者 プロフィール
三反 栄治 Santan, Eiji(福岡県)
私はイラストレーションの仕事をしています。ある時花のイラストを描いているうちに出会ったのがボタニカルアートです。以前から博物画には非常に興味があり、植物画としてのその存在は知ってはいましたが、あれほどの精密さで、しかも芸術的に描けるものかと、当初美術的な側面から惹かれたのは、正直絵描きとしての興味からなのです。その後シャーリー・シャーウッドの展覧会で現代のトップの画家達の作品を見るなどして、これは本格的にやってみようと決心しました。また、ネイチャーアートに作品をシフトした先輩もおられ、後押しをしていただきました。
まず植物画の歴史や古典の技法を学ぶことから始め、国内外の本やビデオを参考にし、植物学的な表現を勉強しました。また、精密画のテクニックを学び直しました。
私は植物学を専門に学んだことがなく、素養もありませんが、学術的な植物画を基礎としつつ、アーティスティックな表現にも力を注いで制作を続けたいと思っています。