丹野節子 Tanno, Setsuko

- リンゴ ‘アルプス乙女’(バラ科)Malus domestica ‘Alps Otome’
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永年、りんごの季節になると何度も訪れる三笠市の農園で、色づいたりんごを見ると描きたいとおもっていました。
10月初め、自家用だからどこを切ってもいいよ と言ってくれたのがこのりんごでした。古い大きな木にたわわに5センチ程の可愛い実をつけていて、嬉しく頂き描きました。後日11月初めに行ったら、赤黒く色が変わっていて驚きました。植物を描くということは、その時の時間の流れも見るということを教わりました。

- ライラック(ムラサキハシドイ)(モクセイ科)Syringa vulgaris
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街に濃紫、薄紫、淡紫、白と多種咲き、香りに包まれるとライラック祭。花びらは4枚。5枚見つけたらラッキーとか。朝夕震えるリラ冷えとなりますが、この花が咲くと北国にも漸く初夏が近づいたと感じます。(透明水彩 44.0×33.0cm)

- クロユリ(ユリ科) Fritillaria camschatcensis
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(透明水彩 33.0×24.0cm)
2021年2月1日更新
作者 プロフィール
丹野 節子 Tan'no, Setsuko(北海道)
植物画と出合ったのは、1992年碓井廣重さん(故人)の新聞での紹介記事でした。76歳から始めたという81歳の力強い植物画に衝撃を受けました。それから3年後、月1回の朝日カルチャーへ、早川尚先生の師事を受け10年通いました。知らなかった山野の花や、北大植物園の花木を描かせてもらいました。
今はさっぽろ植物画同好会へ所属しながら会員となっていた日本植物画倶楽部へ第10回から作品を出させて頂いています。多くの方の作品から刺激をうけながら、花と向かい会っている静かな時間を楽しんでします。