丹尾愛子 Tan'o, Aiko

【丹尾愛子:ゲッカビジン(サボテン科) Epiphyllum oxpetalum DC. Haw.】
ゲッカビジン(サボテン科) Epiphyllum oxpetalum DC. Haw.

今夜咲くかな、毎日咲く日を待ちました。その前に準備です。ホワイトリカーを用意します。大きな広口の瓶も必要です。咲いたその夜は、家の中に植木鉢を持ち込み描きます。

描き終えたら花を切り水中花、いやアルコール花にします。写真だと花から受ける何かが違うような感じがしてこの方法を考えました。この美しい花が夜にだけ咲くことが残念です。でも自然のおきて、この絵を見ると描いた日のことを思い出します。

【丹尾愛子:ヤブカンゾウ(ワスレグサ科(旧ユリ科))Hemerocallis fulva var. kwanso】
ヤブカンゾウ(ワスレグサ科(旧ユリ科))Hemerocallis fulva var. kwanso

夏草の生い茂る藪の中の黄赤色のヤブカンゾウの花は、夏の暑さをより一層暑く感じさせられる花といつもそう思っていました。しかし、この花を描くことで、春の若葉はおいしい山菜のひとつであることを知りました。葉は十二単衣のように美しく重なりあい、藪の中から掘りあげた根は小さな芋がいくつもつなぎあっているユニークな形をしていました。花は私にとって幼き頃のことを思い出させてくれることがあります。

【丹尾愛子:カヤ(イチイ科)Torreya nucifera】
カヤ(イチイ科)Torreya nucifera

ふるさとの庭で青い実を見つけました。榧の実と聞き、子供の頃実を食べた記憶があり、緑の皮を取るとアーモンドのような実がでてきました。この実を炒って食べるそうです。花が咲くころ帰郷し花を描きたいと思っています。(透明水彩 36.4×25.8cm)

作者 プロフィール

丹尾 愛子 Tan’o, Aiko (埼玉県)
1945年生まれ

20年以上前のことですが、市の公民館でのサークル活動でスミレの作品を観てこんな風に自分もかけるかしら、とおもって始めた。
最初は野の花など雑草や山野草を描いていましたが、次に果物を主に、今は分野を問わずどんな花でも描いてみたいと思いながら描き続けています。

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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