飯野佳代 Iino, Kayo

【飯野佳代:セイヨウシャクナゲ(ツツジ科)Rhododendron cv.】
セイヨウシャクナゲ(ツツジ科)Rhododendron cv.

阪神淡路大震災の時、高台にある我が家は建て物も庭も大変なことになりました。
家の修理も庭の大改造も終わった時、記念に木を植えようと思い、華やかな花を咲かせる西洋石楠花を選びました。
春になると花の固まりをそっと両手で包んで、「きれいやなー」と見とれています。
残念ながら初代は2 年前に枯れてしまい、この絵は二代目の木です。
ちなみに初代も以前、絵に描きました。

作者 プロフィール

飯野 佳代 Iino, Kayo(兵庫県)

1956年、高知市生まれ。子供の頃、何度も引越しをしました。
それぞれの土地に植物との思い出があります。
高知県安芸市、いとこと摘んだレンゲ、ナノハナ、スミレ。
宿毛の山で食べたヤマモモ、アケビ、イタドリ。
福岡では団地の土手で取ったツクシ。おとなの味でした。
久留米、家を囲んで咲いたたくさんのヒマワリ。秋には黄金色の田園風景が見事でした。
兵庫県に移って西宮の中学の正門前のクスノキ。明石の神社のフジ棚。家の庭のクレオメ。
そして今、神戸のわが家にはセイヨウシャクナゲ、センダイヤザクラなど、大好きな花がたくさんあります。
ボタニカルアートを始めて二十数年。どれだけ描けるかわかりませんが、思い出の花を含め、丁寧に心を込めて絵を描いていきたいと思っています。

現在の活動としては、一年おきに個展を開催し、その間にカルチャーの教室展をしています。
大阪の近鉄文化サロンと地元の神戸新聞文化センターで講師をしています。

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
▲ページ先頭へ