【大原京子:トネハナヤスリ(ハナヤスリ科) Ophiogrossum namegatae】

トネハナヤスリ(ハナヤスリ科) Ophiogrossum namegatae

小さく地味ながら個性的な形をしたシダ植物です。
生育地は利根川水系と淀川沿いの一部に限られており、現在絶滅危惧種に指定されています。
この個体は、茨城県常総市の菅生沼にて、県自然博物館の調査時に採取させていただきました。
最初、他の植物に色がまぎれてわからなかったのですが、気づくとあちらこちらに丸い葉が出ており、大群落になっていました。
採取時には、まだ固体は小さかったのですが、その後成長を観察をしながら変化を描いて行く事ができ面白い経験になりました。
(第13回 日本植物画倶楽部展図録 企画テーマ部門「日本の固有植物」掲載)

作者 プロフィール

大原京子 Ōhara, Kyōko(茨城県)

勤め先の自然系博物館で、頼まれてモミジイチゴを描いたのが植物画を始めたきっかけでした。
元々植物に特別興味は無く、買った植木も枯らすのが得意なくらいでした。
その内、色々な植物を描くようになると、どの植物も、それぞれが美しく機能的な形を生かして賢く生きる姿を見せてくれました。
その新鮮な驚きが私の植物画を描く原動力になっています。
縁あって2002年に植物画倶楽部に入会し、現在まで茨城県の植物を中心に描いてきました。
今まで出会った植物で印象的だった(=描いていて楽しかった&大変だった)のは、袋田まで通って描いた「フクロダガヤ」と、大きな根っこを根茎図譜に収めた「ヨシ」「マコモ」です。

昨年、そっくりな顔の双子の男の子を出産し、現在育児に追われる毎日です。
当分は筆を持つことは無理だと思いますが、少しでも余裕ができたら、鉛筆一本で庭の草木からまた描いていこうと思います。

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