鈴木裕美 Suzuki, Yumi

【鈴木裕美:メコノプシス・グランディス(ケシ科)Meconopsis grandis Prain】
メコノプシス・グランディス(ケシ科)Meconopsis grandis Prain

ヒマラヤの青いケシを初めて見たのは、植物園のガラス越しでした。その後、長野県の山野草展の会場で販売されているのを見つけました。東京では、夏を越すことができないのを承知で購入。

青い花弁の美しさは勿論ですが、高地の寒さに耐えるために全身が毛に被われた堂々たる姿にも魅了され、全体像から しべの一本まで、数ヶ月の美しい命の全部を描こうとしたのですが。どうでしょうね。

【鈴木裕美:変化朝顔「青乱菊葉青紫覆輪乱菊石畳咲」(ヒルガオ科) Ipomoea nil Ishidatamizaki Group】
変化朝顔「青乱菊葉青紫覆輪乱菊石畳咲」(ヒルガオ科) Ipomoea nil Ishidatamizaki Group

石畳咲は上の花の様に花弁が筒まで切れ、下の花の様に花弁が畳まれ裏返しになる。江戸の板絵風にアクリル絵具で描いた。(アクリル・木 30.0×20.0cm)

【鈴木裕美:エラサンテ アンリツィ (ラン科)     Erasanthe henrici  】
エラサンテ アンリツィ (ラン科) Erasanthe henrici

(透明水彩 44.5×32.5cm)
2022年8月15日更新

作者 プロフィール

鈴木 裕美 Suzuki, Yumi(東京都)

絵を描きたいと考えていて、多摩市の市民講座(講師 小林英成氏)植物画の案内を見て受講したのが、植物画をはじめるきっかけです。植物には全く興味がなかったのですが、講義を受けて、植物の姿の完全な美しさと植物の生態の面白さに惹かれ、今日まで細々と描き続けています。

特に、雑誌で変化朝顔の記事を読み、江戸時代の図譜に描かれている不思議な姿に興味を持ちました。「変化朝顔」研究会に所属し、展示会や講習会で会員が育てた朝顔を見たり、株を分けていただいたり、年に2~3種類を栽培したりしながら絵に描いてます。朝顔は半日花ですので、朝から机に向かえることが難しい日々の私にとって描くのは大変です。

2000年:二人展(水野邦子さんと)近所のレストランにて
2005年:自然史植物画研究会の仲間と、片桐義子の「花日記」に参加

他、グループ展、倶楽部巡回展に参加するだけで、コンクールに出品しないパワー不足の私ですが、いつの日か変化朝顔を中心とした個展をしたいと思案中です。

今後は、変化朝顔も現代の作り手の方の花や、また、作り手のこだわりのある日本の古典園芸種も描いていきたいと思っています。

*科名、学名は作品掲載当時の図録に基づき表記しております。
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